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転勤族の専業主婦ママが取材ライターとして活躍するまで

専業主婦から取材ライターとして開業インタビュー

今回ご紹介するのは、取材ライターとして活躍している2児の母さおりさん。

私が主宰するブログ講座よっぴ式の3期生として参加してくれたことを機に出会い、当時は専業主婦で下の子と一緒に講座を受講してくれていたのですが、今では「取材ライター」として開業し、大活躍されています・・!

未経験からどうやって「書くこと」をお仕事につなげられたのか、また夫が単身赴任中の完全ワンオペ育児にもかかわらず、どうやって専業主婦からの働き方改革を進めたのかなど、気になるお話をたっぷり聞かせていただきました*

さおりさんのご紹介
  • 年齢:36歳
  • 家族:夫(単身赴任中) 息子(9歳)娘(4歳)
  • 仕事内容:ライター
  • 働き方:フリーランス
  • 在宅ワーク歴:2021年2月開業 4年目突入
  • 平均月収:扶養は抜けています
  • HPXInstagram

専業主婦から「書く仕事」で開業するまで

フリーランスとして自宅でどんな仕事をしてますか?

主に「書く」ことをお仕事にしています。

  • 企業様のお客様の声を取材執筆
  • 展示会に取材に行って、撮影やイベントレポートを執筆
  • 企業様ホームページの更新作業やプレスリリース投稿
  • LINE配信代行
  • Instagramの運用代行 など

それぞれの仕事時間や収入のバランスは?

案件によって、収入を得る方法が異なります。

  • 取材記事:記事単価
  • Instagram運用代行:固定月額
  • ホームページの更新など:時給

取材記事の執筆は月によって数が異なり、1月は10件、2月は5件などまちまちです。

在宅ワークを始めようと思ったきっかけは?

専業主婦を経験したことで、自分の収入がほしい、スキルを身につけて場所に囚われずに働きたいと思ったからです。

夫が海外転勤になったことをきっかけに、家族で帯同するため、私は新卒で勤めていた保険会社を退職。
1年ほど海外暮らしを楽しみ、日本に帰国してしばらくは子育てに専念していました。

子供と過ごす日々は楽しい。一方で、ママ友が次々に復職していき、自分が社会から取り残されているように感じたり、仕事をしていないから家事も育児も全部1人でやらなければいけないというプレッシャーがあったり、 夫の稼いだお金で自分のものを買うことに気が引けたり、増えることのない自分の預金残高に不安を感じたり‥とにかくモヤモヤすることが多かったのです。

さおり
さおり

漠然とした不安を払拭するためにも、自分で稼ぎたいという思いが芽生えていきました

求職中で保育園の申し込みを行い、なんとか入園。幸いにも前職と同じ職場に派遣社員として戻ることができました。

その後しばらく働いた後に2人目を妊娠。乳幼児が2人。夫は転勤族。この先外に働きにいくのはなかなか厳しいのではないかと思うようになりました。またずっと派遣社員を続けることにも抵抗があり、場所に囚われずに在宅でスキルを身につけて働き続けられる仕事をしようと思うようになったのです。

書く仕事を選んだ理由は?

ブログ運営をはじめてから、書くことの楽しさを知り、これなら私にもできるかもしれないと思えたことがライティングを志すきっかけとなりました。

SNS運用は、ライターのお仕事させていただいた企業さんから「Instagramの運用もやってみない?」と声をかけていただいたから。未経験で自信もなかったけれど、当時は何でもやってみよう精神だったので挑戦しました。

未経験からブログ、取材ライターを仕事に

Twitterで出会った在宅ワークの先輩あいみんさん。取材ライターになるきっかけを与えてくれた師匠

仕事はどうやって見つけた

最初の仕事はX(旧Twitter)で見つけました。

フォローもしていないフリーランスの方が「ママ向けメディアで記事を書いてみませんか」とつぶやいているのを見かけて、思い切って応募してみました。

どのような流れで仕事を受注してる?

お取引先によって様々で、毎月固定の仕事と必要な時に必要なだけ依頼される案件、バラバラです。

よっぴ式の仲間から紹介頂いて企業様のお客様の声の取材執筆をさせていただくこともありますし、最近ではInstagram経由で声をかけていただき、毎月の固定の依頼が入ったりもしました。

営業活動はほとんどしていなくて、継続や紹介でお仕事をいただくことが多いです。

在宅ワークを始めてどのくらいで収入になった?

娘の2歳の誕生日にライターとして開業し、その年の4月から娘を保育園にいれると決めた上で在宅ワークの基盤作りをしていました。

初めての収入はブログの広告収入です。在宅ワーカーを目指して半年経った頃でした。

さおり
さおり

とある案件がヒットして、10万円くらいの収益が確定した時は衝撃でした…!

ライターとしては、最初は無料のテストライティング、1文字0.5円、と徐々にステップアップしていきました。

未経験から仕事にするためにやったことは?

ライティングもSNS運用も全て未経験からのスタートでしたが、スキルが足りなくても、期日を確実に守ったり、先方とのコミュニケーションをしっかり取ることで継続してお仕事をいただけることが多かったです。

また、自分のスキルを高めるために、定期的に講座も受講しています。

自分の性格上、独学があまりできないタイプ。お金を払うからこそ全力で取り組めるタイプなので、学びには結構お金を使っています。

取材ライターの魅力や難しさは?

取材ライティングの楽しいところは、自分では味わえないような誰かの経験を直接聞けることです。

さおり
さおり

取材後に「自分の考えていることが明確になりました」とか、「自分の思いを整理できました」と言っていただけたときは本当に嬉しい!

私が尊敬しているライティングの師匠から「ライターはインタビューが話したことをそのまま書くのではなく、その人が本当に言いたいことを翻訳して伝える仕事」ということを学びました。一歩間違えれば、インタビューの意図とは間違った解釈をしてしまう可能性もある。そこが難しいと感じることもあります。

専業主婦の社会復帰と複業について

専業主婦時代にやっていた勉強は?

最初は「ママが1ヶ月で Webデザイナーに」というWebデザインスクールの甘い言葉に惑わされ、Webデザイナーを目指していました。1ヶ月間スクールに通い、コーディングやPhotoshopの使い方を習得。

スクール卒業後、WordPressを使えるようになりたいとの理由でよっぴ式を受講し、すっかりブログに夢中になりました!

ブログ運営をはじめたことで、デザインよりも書くことを仕事にしたいと思うようになり、ライターに挑戦したのが今の仕事につながったきっかけです。

さおり
さおり

Webデザイナーと名乗る自分には違和感しかありませんでした。笑

専業主婦から在宅ワーカーになってよかったと思う?

私にとっては良いことしかないです。

子どもが大きくなってきて、余裕ができたことも関係していると思いますが、やっぱり自分の収入ができたことで自分のことを今までよりも少し大切にできるようになりました。例えば、好きな洋服を買ったり、スキンケアに力を入れてみたり。

さおり
さおり

自分の稼いだお金で自分の好きなことができるのは嬉しいですね。

あとは、家で働くことで、学ぶ姿や楽しく働く姿を子どもたちに見せられているのかなと。「働くって楽しいことだよ」と子どもたちに伝えられたら良いなと思っています。

働く時間をコントロールして、平日に美容院やランチに行けるのも嬉しい。昼に用事がある時は、朝の4時から仕事をすることもあります。夫が単身赴任中なので、土日は子どもたちがいて全く1人時間が取れません。平日にひとり時間を確保できるからこそ、ワンオペ生活も乗り越えられています。

子育て以外に夢中になれること(仕事)に出会えたので、専業主婦時代よりも心も安定しました。

在宅ワークを始めるうえで困ったことは?

最初は夫の理解が得られませんでした。

夫は働かないのであれば子育てに専念して家のことをしっかりしてほしい。働くのであればちゃんと正社員で働いてほしい。そういう考えの人でした。

だからフリーランスになる時も「何をやるのか」「どのぐらい稼げるのか」質問されました。だけど、説明しようにもこれからどうなっていくのか自分自身もわからない。

さおり
さおり

最初は、夫に隠れてこそこそ暗闇で仕事をすることもありました。笑

しかし私は誰に反対されようとも、フリーランスで稼げるようになると自分と約束したので、反対されても突き進みました。そんな夫も今は私の仕事を応援してくれています。

個人事業主になることに不安や抵抗はなかった?

収入面が不安でした。

最初は夫の扶養に入りながら、細々と在宅ワークができれば良いと思っていました。しかし、 開業するタイミングで夫の会社に確認したところ「個人事業主になって最初の3年間は扶養に入れない」ということが判明したのです…! なので開業当初の収入が少ない時から、自分で 税金を払う必要がありました。

しかし、最初から扶養を抜けていたからこそ「絶対に稼ぐ」という強い気持ちでガムシャラに行動できたのだと思います。結果オーライ!

現在の働き方に対する満足度は?

在宅フリーランスになれて本当に良かったです。

息子が小学校から帰ってくる時に「おかえり」が言えるし、子どもの体調不良にも柔軟に対応できます。

子どもの学校行事にも積極的に参加できるし、 日中用事がある時は朝早く起きて仕事をしたり、 自分で働く時間を調節しながら仕事ができるのは本当にありがたい。

会社員の時は仕事が好きというタイプではなかったし、どちらかといえば 月曜日は憂鬱になるタイプ。 一方で フリーランスになってからは月曜日は大好きな曜日になって「早く仕事がしたい」と思えるような日々を過ごせています。

最初はフリーランスになることに反対していた夫も、最近は「自分で仕事を見つけて働いているなんて本当にすごいと思うよ」と認めてくれるようになりました。

さおり
さおり

こうやって私が自由に働けているのは、基盤に夫の収入があるからこそだと思うので、夫への感謝の気持ちも増えました。

今のさおりさんが思うこと伝えたいこと

働き方に悩んでいる専業主婦へのメッセージ

もし自分の未来に少しでも不安を感じているのであれば、ブログを書いてみたり、SNS投稿をしてみたり、動画編集をしてみたり、興味のあることをできる範囲ではじめてみると良いと思います。

向き不向き得手不得手はやってみないとわからないです。

私も書くことを仕事にするなんて、最初はこれっぽっちも思っていなかったのですが、ブログをやってみたからこそ書くことの楽しさを知り、仕事に繋がりました。

さおり
さおり

一方でWebデザインは学んでみたからこそ向かないことがわかりました

あとは、小さくても良いから目標を決めて取り組むことでモチベーションも上がります。自分で稼ぐ力を身に付けることができれば自信がつくので、今の自分にモヤモヤしている人こそ挑戦してみる価値はあると思います!

今後の目標ややりたいと思っていること?

書く仕事はずっと続けて、スキルアップしていきたい。

今は夫も単身赴任で子どももまだ小さいので、外に出られる時間が少なく、遠方に取材へ行くことが難しいのが現状です。ですが、今後夫が帰国したり、子どもたちがもう少し大きくなった際には行動範囲を広げて、もっといろいろなところに取材に行ってみたい。

あとは対面で取材に行く際に写真を撮ることも多いので、今年はカメラの勉強をしたいと思っています。現在Instagramで見つけたフォトグラファーさんのカメラ講座を受講中。

さおり
さおり

スキルアップして個人事業主さんのプロフィール写真を撮ってみたり、カメラも自分の強みにしたいです!

あと、仕事とは関係ないですが、投資に興味津津。お金を稼ぐだけではなく、稼いだお金を増やすことにも力を入れていきたい。やっぱり人は年を取るのでずっとガムシャラに働き続けるのは難しいですよね。

最後にさおりさんからお知らせ

昨年、個人でサービスを創っている方の働き方や生き方を取材するメディア『コレミチ』をリリースしました。

ひとりでやっている小さなメディアで収益化もできてない状態ですが、細々とでも続けていきたいと思っています。

このブログは「おうちで働く」をもっと身近にするため、在宅ワークをしている主婦のみなさまにご協力いただき、リアルな体験談を連載しています。

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