どうも!在宅フリーランスとしておうち働くママよっぴ(@yoppi_mama)です。
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今回ご紹介するのは、在宅でキャリアコンサルタントとしてお仕事をされているまほさん。
キャリアコンサルタントって大学やハローワークでお勤めしているイメージでしたが、なんとまほさんは自宅で働くべく、ワンオペ育児をしながら資格を活かして、個人事業主として起業されたんだとか!
よっぴ
しかし、実際におうち起業をするまでには、とんでもない試練や葛藤があったそうで、今回はその部分も詳しくお話していただきました。
おうちで仕事をしたいけど、子どもがいるし一歩踏み出せない
という人にこそ読んでほしい記事です。
まほさんプロフィール
- 年齢:28歳
- 家族構成:夫、子(1歳)
- 仕事内容:キャリアコンサルタント、HP製作
- 働き方:個人事業主
- 在宅ワーク歴:1年
- 平均月収:3万弱
- 運営ブログ:「パステル通信」
- Twitter:「@Pastelcareer」
1歳児を育てながらの在宅ワークは何をしてる?
おうちでどんな仕事をしていますか?
個人事業主として、下記2つの仕事をしています。
- キャリアコンサルタント
- HPの製作・更新
また同時進行で、以前からやりたかった子供服関係の事業化準備をしています。
それぞれ仕事時間のバランスは?
キャリアコンサルタントの相談業務は、お仕事が発生した時に単発で対応しているため、月3~4件でしょうか。
まほ
HPの更新・製作は、ボランティアで作成していたことが、だんだんお仕事としてご依頼頂くようになり、1日2時間程度ですが、週7日毎日おこなっています。
転勤・流産・退職…を経験したママが在宅ワークを選んだ理由
在宅ワークを選んだ理由は、正直に言うとキャリアの挫折がきっかけです。
キャリアコンサルタントとして活動しているのに、そのきっかけが「キャリアの挫折」なんて笑われてしまいそうですね。
今なら「挫折」ではなく「転機」と捉えられるのですが、当時は、結婚・妊娠・転勤という形で仕事を辞めて、「なにもなくなった空っぽの自分」の気持ちを少しでも軽くするために、どうにか家でもできる仕事を探したかったんです。
退職する前、私は人材系の会社で営業をしていました。
日々、忙しくも大変充実した毎日だったのですが、全国転勤の夫と結婚したことで、どんなに頑張ってお客さんを増やしても、土地を移ればすべての努力がリセットされる現実に嫌気がさしていました。
また、お互いの仕事が忙しすぎて生活も不規則。
平日はお互いに終電近くまで働き、休日出勤のある夫とは、すれ違いの多い毎日。
転勤したばかりで友達もいなかったので、「自身がその場所にいるべき意義を見いだせないまま、先を見通せずに生きている。」「自分の居場所は、ここにはないのかもしれない…」といった、そんな鬱々とした気持ちから抜け出せずにいました。
そんな時、1度目の妊娠が発覚。
しかし、結果は2度の入院を経て流産…。
この時のショックが大きく、そこからしばらく、自分の殻に閉じこもるようになってしまいました。
まほ
そして、2回目の転勤のタイミングで完全に仕事を退職。
待望の赤ちゃんと仕事・キャリアを失って、まさに「空っぽ」になってしまった私は、資格もない、誇れるような華々しいキャリアも実績もない。(と当時は思い込んでいました)
そんな自分になにが残るのか…?と悩んだ時、退職金を「キャリアコンサルタント」の資格取得につぎ込んでいました。
まほ
そして、いつかキャリアコンサルタントとして活動する日を夢見て、インターネットの情報をたどりながらワードプレスで自身のサービスページを作成しようとブログを開設しました。
その時に開設したブログはしばらく放置していたのですが、のちにやってくる新たな妊娠時期に激しいつわりと切迫早産での安静で家から出られなくなり、鬱々とした気持ちを吐き出す趣味のページとして活躍しました!笑
まほ
キャリアコンサルタントという新しい在宅ワークのカタチ
どうやって集客していますか?
主に紹介か「ココナラ」が多いです。
ここ最近は、地域の起業家交流会や異業種交流会等を調べて参加するようになり、ちらほら直接のご依頼をいただけるようになってきました!
キャリアコンサルタントの勉強会やボランティア等にも積極的に参加し、いま自分ができる研鑽に勤めています。
お申し込みいただくために工夫していることは?
キャリアコンサルティングは、結局人間対人間の話なので、信頼関係が築けるまでに時間がかります。
なのでお試し期間を設定して、わたしという人間を知ってもらい、安心して相談できると感じていただける期間を設定するようにしています。
あくまで、主役は相談者。
お話を伺いながら、一緒に頭を整理する手助けをするスタンスを守りたいと考えているため、こちら主導のアドバイスと言うより、相談者自身の持っている答えを引き出すことに集中しています。
あと自身が企画している「マカロン」というママサークルにて、同じ境遇のお母さんたちに悩みを聞いてもらったり、実際にサービスをお試し頂いたりして、アドバイスをいただいたりしながら、サービスをブラッシュアップしています。
キャリア相談ではどんなお悩みが多いですか?
転職相談はもちろん、現在のお仕事の悩みやライフキャリアといったお仕事以外の視点からのご相談も多いです。
以前のわたしのように、仕事のキャリア=ワークキャリアを失ってしまったことで、「自分に残るものが何もなくなった!」と、不安や喪失感を感じてしまう方も多いのだと思います。
ただ、プライベートのキャリア=ライフキャリアも、仕事のキャリア=ワークキャリアも、点と点を結んでいけばすべて〝自分〟なんだと、自分の人生に前向きな意味づけをし、そんな自分を受け入れることができれば、前に進むパワーになるため、相談者さん自身が納得して前を向けるようなセッションを目指しています。
仕事中、子どもはどうしている?
今は保育園に通っていないので、膝の上に乗せてお仕事することもあります。
ただいま保育園に入園できるよう申請中!
ワンオペ育児で個人事業主として起業する葛藤と工夫
自分でサービスを始めるうえで悩んだことや困ったことは?
待機児童が多く、子供を簡単に保育園に預けられない環境なので、たとえスカイプ等のオンライン対応でも、特定の時間に約束やアポを受けることが難しいという事情があります。
そのため、そのような環境でどれくらい自身が仕事にコミットできるのか、という悩みがありました。
お客さんのほうから「気にしない」と言われても、子供が後ろで騒いでいる中で会議や面談を行うことは、自身にとってもストレスで、サービスの満足度を低下させ、期待に答えられないのでは?と悩んだこともあります。
どうやって乗り越えましたか?
結果、長らくサービスの提供自体ができなかったのですが、自分に時間の制約やその他の課題があることを受け入れたうえで、〝自分がしっかり対応出来ること〟を考え、そこをサービスにしていきました。
具体的には、「出来ないことを無理にできる、やる」と考えず、自身の正直な状況を明かした上で、納期やメール返信の期限などを調整できるサービスを提供することに集中するようにしました。
結果、他の人よりも納期やアポ時間などの融通が利きづらいことをお伝えしたうえで、それでもいいと言うお客さんのみ、サービスを購入していただくというカタチで、仕事につながりました。
現在の働き方に対する満足度は?
本当はもう少しガッツリやりたい気持ちもありますが、自宅保育のワンオペ育児なので限界があるとも感じています。
今は子どもが寝た時間を使うなど工夫をしつつ、細く長く続けることで、幼稚園入園後などがっつり働ける時期までに下地を作る、というきもちで取り組んでいます。
今後の目標は?
「子供が寒いと感じないベビー水着」を開発したい!という思いで、4月から県の女性ビジネスコンテストに挑戦しました!
結果、8月の最終選考に残り、「ソラシドエア賞」という賞を受賞。
現在、銀行さんや起業家さん、創業支援のスタッフ様のチカラを借りて、その夢の事業化・実現化に向かって準備をしています。
また、故郷の宮崎県だけでなく、娘の故郷となる千葉県でもビジネスコンテストにチャレンジし、先日一次審査が通過のご連絡をいただきました!今は、それらの準備を進めています。
キャリアコンサルタントのお仕事と、水着の開発という夢には隔たりがあるようですが、私の中ではこの二つの夢は点と点でつながっているんです。
と言うのは、私自身「自分が何がしたいかわからない」状態では、せっかく勇気を出して相談に来てくださった方に示しがつかないのかなぁと思うので。
多少カッコ悪くても失敗しても、試行行錯誤しながら、自分自身も前に進みたいと思っています。
まほ
働き方に悩んでいる専業主婦へのメッセージ
まずは、やってみる。その一歩が、本当に難しいと思います。
しかし、やってみたら、意外と道がひらけるかもしれません。また、いろいろとチャレンジしてみることも大事だと思います。
全く関係のない点と点が、思わぬところで線になる。そんな経験を、私は実感しています。
私は「お母さん」になって、時間的な制限が増えました。
しかし、子供を通して、色々なアイデア・思いを再確認することも増え、子供がいなければ思いつかなかったような働き方を実現できるようにいまは前に進んでいます。
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