今回ご紹介するおうちで働くママは、美容部員としてフルタイムで働いていたあきこすめさん(@AKI_mamamake)
完全シフト制の仕事と子育ての両立に悩んだ結果、10年以上務めた会社を昨年退職。今は自宅にいながら美容について発信するWEBライター×オンラインメイク講師として活動されています。
- 在宅ワークや講師の仕事はどこで見つけた?
- 自宅でどうやってメイク講師をしてるの?
- 働き方を変えて保活に影響はなかった?
- WEBライターの収入ってどのくらい?
- 販売職からの転身でもやっていける?
など、気になることをたくさんインタビューさせていただきました!
- 年齢:33歳
- 家族構成:夫、長男(5歳・保育園年長)、次男(1歳・保育園)
- 仕事内容:WEBライター、メイク講師
- 働き方のスタンス:個人事業主
- 在宅ワーク歴:約1年半
- 平均月収:パート以上フルタイム未満
- Twitter:@AKI_mamamake
- Instagram:@aki_mamamake/
- ラジオ:自由にはたらく♪フリーランスワーママの日常。
- 電子書籍:販売職しか経験のないワーママの私が、子育て中にフリーランスになっちゃいました!
- 運営ブログ「mama cosmakeup。」
- 公式サイト「Nareruba」
- LINE@
美容部員の経験を活かした在宅ワークのカタチ
おうちでどんな仕事をしていますか?
おうちでの仕事は、WEBライターとオンラインメイクレッスンの講師をしています。
外では、専門学校でメイクの先生もしています。
前職は何をしていましたか?
前職は、美容部員として化粧品会社に10年以上勤めていました。
在宅ワークを始めようと思った理由は?
前職は、土日祝日など関係なくシフト勤務・時短がとれないフルタイム勤務・子どもが熱を出しても休めない…など、子育て中のママにとってはなかなかのハードワークでした。
そのため、子どもが小学生になる頃までには退職しようと、前々から思っていました。
約2年前、2人目の産休に入った頃、3年後に迫る小1の壁に備えよう!と思ってブログを始めたときから、在宅ワークに憧れて、よっぴさんのブログを拝見していたので、2年経ってこうして紹介していただけるのがとても嬉しいです。
在宅ワーク歴は?
ライターのお仕事を最初にさせていただいたのは1年半ほど前ですが、これまでは子どもを自宅保育しながら空いた時間に少し…という働き方だったので、この4月からようやく本腰入れて働けるようになったばかり。
ライターとしては2年目ですが、フリーランスとしては1年目です。
在宅ワークの収入はどのくらい?
3月までは子どもを見ながらのお仕事だったので、毎日しっかりと時間を確保できていたわけではないのですが、それでもライターとしての収入だけで月5万円程度はありました。
ちなみに、初めて月5万円を稼げたのは4ヶ月目を迎えた頃。
最初はなんとなく副業のような気持ちで始めましたが、「子どもを見ながらの少しの時間だけでこれくらい稼げるなら、本業にしてみるのも良いかも?」と思うようになったことがフリーランスになろうと思ったきっかけです。
この4月から下の子も保育園に入ることができて、やっとお仕事の時間を確保できるようになったので、これからもっと収入も増やしていきたいと思っています。
美容知識を発信するWEBライターの仕事
ライターの仕事はどうやって見つけましたか?
最初はブログ経由で依頼をいただいたことがきっかけでした。その後は、クラウドワークスや、Twitter、ラジオ(stand.fm)がきっかけでお仕事に繋がったこともあります。
実績としてお伝えできるものが増えてきたことで、通常の求人サイトからお仕事に繋がることも増えました。
ライター業を選んだ理由は?
最初は、「家にいながらできる仕事がしたい」という単純な気持ちと、美容ライターのお仕事への漠然とした興味でした。
第二子妊娠中に、コスメコンシェルジュの資格を取得したので、資格を活かして何かできればなぁと思い、美容系のブログを書いたり、「美容部員」「コスメコンシェルジュ」として発信をしたりしていたところ、お声がけいただく機会があって、最初は美容系のWEBメディアを中心に執筆させていただいていました。
その後、他のジャンルにも挑戦してみたいと思うようになり、現在では幅広い分野で執筆させていただいています。
初心者でも問題なくWEBライター業はできる?
美容以外の分野については、まだまだ勉強不足な面も多いです。
ただ元々文章を書くことが好きで、学生時代にWEB制作会社でアルバイトをしていた経験もあり、WEBマーケティングやSEOについて、ほんの少しだけですが知っていることもありました。
そのおかげか、私自身は初心者でもあまり抵抗を感じずに取り組むことができています。
実際にライター業をしてみて感じることは?
美容部員という販売職しか経験がない私ですが、意外と販売職の経験が活かせているなぁと感じる機会が多いです。
「お客さまのニーズを汲み取って提案をする」というのは、美容部員のお仕事の中で日々やってきたことでもあり、商品紹介記事などの場合には特に「どういう風に伝えたら買ってもらえるか?」という、販売職として考えてきたことが活かせているなぁと感じています。
何よりも、納期さえ守れば自分のペースで仕事ができるというのも最大のメリット!
ジャンルを広げて色々な案件を経験してきたことで、自分の向き不向きや課題にも気が付くことができました。
継続案件をもらうために心がけていることや工夫したことは?
とても基本的なことですが、「報連相をしっかりする」「レスポンスはなるべく早く」を心がけています。
そんなこと?と思われがちな話ですが、そういった社会人としてのマナーを重視されるクライアントさんはとても多いように感じています。
またスケジュールに余裕があるときは、こちらの状況を積極的にお伝えするようにしていました。
「今月は余裕がありますので、他にもお手伝いできるお仕事があれば…」というような一言を添えるだけで、「じゃあこんなのも良いですか」?と、追加で別のメディアの案件をいただけたり、次に繋がったりという経験もあります。
複業ができる講師という働き方
専門学校の講師業はいつから始めましたか?
専門学校の講師のお仕事を始めたのは、今年の春です。
長年の美容部員としての経験を活かして、未来ある学生たちが立派な美容のプロになれるよう、美容の専門学校で講師をしています。
講師の仕事を始めようと思ったきっかけは?
美容部員時代、毎年新入社員の教育にも関わってきた中で、教育にはとても興味がありました。
学生の頃や新人の若い頃は、教えてもらうこと・与えてもらうことばかりでしたが、「いつか人に教えてあげられるような、与える立場になりたい」という気持ちがあり、求人サイトで見つけて応募したのがきっかけです。
まだまだ始めたばかりですが、近年は入社してきてもすぐに辞めてしまう子や心を病んでしまう子がとても多く、在職中は苦労したので、社会に出ても恥ずかしくない状態で送り出してあげられるよう、頑張っていきたいと思っています。
あとは単純に、毎日在宅の仕事しかしないというのは自分には向かないなぁという思いがあり、少しは外の仕事もしたいなぁ…というのも理由の一つです。
専門学校の講師業に資格や経験は必要でしたか?
実務経験3年以上が応募条件でした。
わたしの場合、長年の美容部員としての経験と、コスメコンシェルジュの資格が役に立ったと思います。
オンラインのメイクレッスンを提供するまで
個人でメイク講師を始めようと思った理由は?
美容部員時代から、お店のサービスの一環として店頭でもメイクレッスンをしていました。
でもそれはあくまで「商品を購入いただくうえでのサービス」であり、販売につなげるための行動。
いつか純粋にメイクレッスンを提供したいという思いが前々からあり、店頭で美容部員をしていた中で、お子様連れのお客さまと接する機会が多く、ママでも自宅で気軽に受けられるメイクレッスンが提供できればなぁという思いから、オンラインのメイクレッスンを始めました。
具体的にどんなサービスを提供していますか?
「Nareruba 寄り添いメイクレッスン」という名前で、ZOOMを使ってお悩みに寄り添ったオンラインメイクレッスンをさせていただいています。
ちなみにレッスン内容は決まっていません!
ご予約時に詳しい相談内容を伺い、やりとりさせていただいた上で、そのお客さまだけのオンリーワンのテキストをご用意してレッスンしています。
同じメイクのお悩みでも、どんなライフスタイルか?何が好みか?などによって、求めるメイクは違いますし、答えはその人自身の中にあると思っています。上から目線の押し付けるようなアドバイスはせず、お客さまのお悩みに寄り添うこと、希望を尊重することを心がけています。
「肌色がこうだからこの色はダメ!」とか、「お顔立ちがこうだからこのメイクはダメ!」ではなく、お客さまご自身の「なりたい」を叶える場になりたいという思いで、「Nareruba」と名付けました。
どんなアドバイスでも、自分のライフスタイルや好みに合わないものだと全然参考にならない場合もありますよね。だからこそ、レッスン前のカウンセリングを大事にしています。
レッスン後は、その方だけのためのアドバイスシートをプレゼントしています。
どんな方からどんなお悩みの相談が多い?
ママ向けというわけではないのですが、今までご利用いただいた方は、子育て中のママさんばかりです。
眉のお悩みをお持ちの方が一番多いですが、お悩みやご希望は本当に人それぞれですね。忙しい朝でもとにかく時間をかけずにメイクがしたい!というご要望や、柔らかい雰囲気に見えるメイクが知りたい!など、色々です。
- 「店頭の美容部員さんには相談しづらい…」
- 「あまりメイクに詳しくないけど良いんでしょうか?」
そんなふうにおっしゃる方がとても多いです。
そういう方にこそ、気軽にご利用いただきたいなと思っています。
集客方法やお申し込みいただくために工夫していることは?
SNSやLINEを中心に集客していますが、他の仕事をしているということもあり、なかなか時間がとれていません。集客はまだまだこれから取り組まなくてはいけない課題だなぁと感じています。
先日リトルママさんのオンラインフェスタでインスタライブをさせていただいたところ、ご覧いただいた方からのお問い合わせやご予約を多くいただいたため、今後はイベント出展なども視野に入れてやっていきたいと思っています。
公式LINEのトーク画面では、無料でメイク相談を承っており、レッスンの予約をするほどではないけどちょっと聞いてみたい…そんなお悩みにはいつでも無料でお答えしています。
サービス提供がカタチになるまでにかかった期間は?
前々からぼんやりとした構想はあったので、あとは実践してみるのみ!…という感じで、SNS経由でモニターさんに協力していただき、1ヶ月ほどで現在のカタチになりました。
実際にオンラインメイクレッスンを始めてみてどう?
実際に始めてみて、とっても楽しいです!
自宅にいながらお客さまのお悩みに寄り添った接客ができるなんて、わたしにとって今まで想像もしていなかった、夢のような話が現実になって、とても嬉しく思っています。
またたくさんの嬉しい感想をいただき、やりがいにもつながっています。
集客やオンラインならではの伝え方など、まだまだ課題は残りますが、試行錯誤しながらより良いサービスが提供できるように、頑張っていきたいと思います。
会社員からフリーランスに転身!保活での注意点
個人事業主になった(副業を始めた)のはどのタイミング?
実はわたし、2人目の育休中に退職してフリーランスになっちゃいました。
最初は、育休中に始めたブログがきっかけで、時々お仕事をいただくようになり、個人事業主として開業したのは、退職して2ヶ月ほど経ってからです。
開業届は急いで出さなくても良いものみたいですが、子どもの保育園入園手続きなどの都合もあり、書類上「就労している」という証明が必要だったため、早々に開業届を提出しました。
再就職ではなく、フリーランスを選んだ理由は?
来年には長男の小学校入学が迫っており、その時期には柔軟に動ける働き方になっていたいという想いが一番にあったため、フリーランスという選択をしました。
子育てとの両立が難しくなったことが理由で会社を辞めたので、条件が合わない会社に転職しても、前職を辞めた意味がなくなるなぁと思っていました。
働き方を変えることで上の子の保育園に影響はあった?
わたしの住む自治体では、フルタイム外勤の仕事で保育園に入園した場合、途中で在宅の仕事に変更するとランクが下がってしまうという問題があったため、上の子が保育園に継続して通うことを考えると、外でも働く必要がありました。
なので在宅の仕事の他に、外での仕事(専門学校の講師)をしているのは、保育園のことがあったからというのも理由の一つです。
フリーランスの保活で困ったことは?
下の子はこの4月から入園できることになったのですが、保活については、退職前、保育園の入園申請をする前から、自治体の担当者の方に何度も相談に行きました。
前職の職場環境なども伝え、子育てとの両立が難しい働き方であるため、いずれ仕事を変えたいと思っていること、個人事業主になるという選択肢も考えていることなど、すべてお話しました。
保育園の入園や利用継続にあたって、自治体によって色々と条件が定められています。
そのルールに引っかからないように、
- この時期に退職した場合はいつまでに次の仕事を見つければ良いのか?
- 新しい仕事に関して勤務時間など、条件はあるのか?
- こっちの時期の場合だとどうか?下の子の入園に影響するか?
- 上の子の保育園の継続は大丈夫なのか?
など、かなり入念に相談しました。
手探りでやってみて、後々なんらかのルールに引っかかって退園なんてことになっては困りますし、自治体によってルールも違うため、直接ご自身の自治体の担当者に相談することをおすすめします。
ちなみに私の場合、前職の勤務証明(正社員フルタイム)で保育園の入園申請をし、結果が出るまでの間に退職、結果が出てから開業しました。
働き方を変えたことで家族の生活が自由になった
会社員を辞めることに抵抗はなかった?
大学を卒業して、新卒で入社してから10年以上同じ会社で正社員として勤めていたため、もちろん不安はありました。
詳しくは3月に出版したKindle本「販売職しか経験のないワーママの私が、子育て中にフリーランスになっちゃいました!」にも書いているのですが、私は常日頃から「退職しても何かある自分でありたい」というのを意識して行動してきました。
在職中にも「ただただ何年も勤めている人」にならないように、資格をとったり勉強をしたりしていたため、辞める前に少しずつでもコツコツとやってきたそんな行動が、後押しになったと感じています。
会社員からフリーランスになって何か変わった?
自由になったと共に、不安や責任を感じることもありますが、退職してとってもHappyになりました!
以前はフルタイムのシフト勤務で、土日祝日や長期休みも仕事の日々だったため、仕事と子育ての両立にずっと悩んでモヤモヤしていたんです。
でも今は家族の予定を優先し、働くことができているので、生活がかなり自由になりました。
現在の働き方に対する満足度は?また家族の反応は?
現在は週2日ほど外の仕事、後は在宅の仕事を中心にやっていますが、この働き方がわたしにとっては本当に理想的だなぁと感じていて、大変満足しています。
完全に在宅にしてしまうと、自分自身がだらけ尽くしてしまう気がしていたのと、美容系のお仕事をしている身として、外見に関しても多少の緊張感は持っておきたいという気持ちもあって、少しは外でも働きたいと思っていました。
夫も、わたしの働き方を理想的だと言ってくれています。
前職の時は子どものお迎えなども母に頼りっぱなしで、前のようにフルでサポートしてもらうのは厳しそうでしたが、今ではたまにはお迎え手伝うからねと言ってくれており、安心しました。
息子はわたしが会社員だった頃のことをあまり覚えていないようですが、今は仕事をしながらでも、夕方の習い事に連れて行ってあげられる生活になって、子どもにとっても良かったのかなと思っています。
働き方に悩んでいる方へのメッセージやアドバイス
わたしは三流大学卒、販売職しか経験がない、キャリアもスキルもない一般人で、在宅フリーランスになれるなんて夢にも思っていませんでした。
でも約2年前から、こうなる未来をぼんやりと思い描き、ほんの少しずつですが、「やる」という選択をし続けてきた結果、自由な働き方を手に入れることができました。
こうなるまでは、本当に思い悩むモヤモヤとした日々でしたが、会社を辞めたことで気持ちがスッキリして、晴れ晴れとした気持ちで前に進むことができました。
今、悩んでいる人は、とりあえず何かやってみましょう。
時間がなくても、毎日できなくても、ほんの少しでも良いからやり続けることで、1年後、2年後、違う選択肢が生まれているかもしれません。
このブログは「おうちで働く」をもっと身近にするため、在宅ワークをしている主婦のみなさまにご協力いただき、リアルな体験談を連載しています。
このブログは「おうちで働く」をもっと身近にするため、在宅ワークをしている主婦のみなさまにご協力いただき、リアルな体験談を連載しています。
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